ここでは、江戸時代に作られた
「中将棊絹篩(ちゅうしょうぎ きぬふるい)・文政元年(1818)刊」の全68問を紹介します。皆さんの棋力の向上に役立ててください。
なおこの問題集は、初代・伊藤宗看作と見られる「中象戯作物 図五十(1663年)」で紹介された問題を、後に「中象戯初心抄・中将棊指南抄」で再録されたものと判明しました(問題番号にかっこ付けされている数字が作物での問題番号です)。さらにその二冊を合本して再販したものがこの中将棊絹篩であるということになります。
なお、全68門のうち、1番から38番までの問題は「中象戯初心抄(ちゅうしょうぎしょしんしょう)・元禄10年(1697)刊」の全38問からの再掲載、39番から68番までの30問は「中将棊指南抄(ちゅうしょうぎしなんしょう)・元禄16年(1703)刊」の全30問からの再掲載です。
中将棊絹篩・詰め中将棋問題<全68問> |
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1番(作物34)7手 | 2番(35)15手 | 3番(15)13手 | 4番(16)15手 | 5番(18)15手 |
6番(21)13手 | 7番(2)13手 | 8番(3)7手 |
9番(4) |
10番(6)11手 |
11番(7)11手 | 12番(9)17手 |
13番(10)15手 |
14番(12)15手 | 15番(24)11手 |
16番(25)13手 | 17番(26) 7手・途中まで |
18番(27)13手 |
19番(30)不詰 |
20番(31)13手 |
21番(38)15手 |
☆22番(40)13手 |
23番(45)23手 |
24番 15手 |
25番(48)37手 |
26番(8) |
27番(11) |
28番(32) |
29番(39) |
30番(5)17手 |
31番(37)17手 |
32番(33)9手 |
33番改(14)21手 |
34番(28)29手 |
35番(36)31手 |
36番(43)21手 |
37番(50)17手 |
38番(1)9手 |
☆39番 21手 |
☆40番 15手 |
☆41番(42) |
☆42番(41)不詰 |
☆43番(49)41手 |
☆44番(46) |
☆45番 35手 |
☆46番改 不詰? |
☆47番11手3種 |
☆48番 7手 |
☆49番(44)15手 |
☆50番(47)13手 |
☆51番15手2種 |
☆52番 11手 |
☆53番 21手 |
☆54番 不詰 |
☆55番 13手 |
☆56番23手不詰? |
☆57番19手途中まで |
☆58番 13手 |
☆59番 35手 |
☆60番19手2種 |
☆61番15手4種 |
☆62番13手2種 |
☆63番25手2種 |
☆64番途中12手 |
☆65番25手4種 |
☆66番 太子詰め |
☆67番 7手2種 |
☆68番(22番と同じ) |
☆なし…「中象戯初心抄」からの再掲載です。出題順も同じ。 問題の傾向として大駒を捨てる問題が多く、実践的ではない局面が多いように感じられますが、いかにも詰め中将棋らしい問題ともいえます。無駄な駒がほぼありません。
☆…「中将棊指南抄・元禄16年(1703)刊」からの再掲載の問題となっています。こちらの傾向は実際の局面から作られたと見られる問題が数多く、実践的です。ただし、最後まで使わない無駄駒も多いので惑わされるかもしれません。
なお、この詰め中将棋の紹介に当たっては「中将棋入門(現在は詰め将棋おもちゃ箱にてミラーサイトが残っています。)」のDHTML中将棋を使用しています。正解手順を見る前に、是非駒を動かして詰め手順を探し出してください。また、このDHTML中将棋を使用されたいという方は、中将棋入門の跡地(詰め将棋おもちゃ箱内でダウンロードは行っていません)までお越しください。
「中将棊作物・3代伊藤宗看」の全問題集も上記の詰め将棋おもちゃ箱のサイトで紹介されています。こちらはかなりの難問がそろっています。興味のある方はどうぞ。
駒はクリックで指定、移動先にて再びクリックして移動完了。成る場合は、移動後に再度指定の駒をctrlキーとクリック同時押しで駒が成ります。
問題画面から現在の画面に戻りたい場合はブラウザの戻るボタンを使用してください。
なお、現在問題不成立と見られる問題や、本来の手順以外に余詰めや別解が見つかりましたら掲示板で報告お待ちしております。
獅…獅子 麒…麒麟 奔…奔王 鳳…鳳凰 飛…飛車
角…角行 馬…龍馬 龍…龍王 鷲…飛鷲 鷹…角鷹
盲…盲虎 鹿…飛鹿 猛…猛豹 竪…竪行 牛…飛牛
銀…銀将 横…横行 猪…奔猪 金…金将 醉(酔)…醉象(酔象)
太…太子 銅…銅将 香…香車 白…白駒 仲…仲人
反…反車 鯨…鯨鯢 歩…歩兵
基本的に名称の頭文字が優先。重複する場合にのみ2文字目を使用。龍王のみともに重複するので龍を龍王とし、馬が龍馬としている。DHTML中将棋の標準の駒画像では一部略称が異なります(日本中将棋連盟が使用するにあたって、一部変更をさせて頂きました)。
<動作確認ブラウザ>